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タカラヅカファンライフをエッセイ漫画で綴ります。

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花組公演「ポーの一族」キャスティング予習

みなさん、こんにちは!!モモオです。

2018年1月1日から、宝塚大劇場で、萩尾望都先生原作の花組公演「ポーの一族」の公演が、ついに始まります!!

元旦に、歴史的舞台を観ることができるお客様が、心底羨ましいモモオです!!

 

さて、今回は、その公演のキャティングについて好き勝手な感想を述べたり、ポーの一族の時系列を簡単にまとめてみたいと思います。

私の考えでは、ポーの一族は時系列を理解している方が、観劇を楽しめると思いますが、ネタバレなしでご観劇されたい方もたくさんいらっしゃると思いますので、ご注意をお願いいたします・・・!

エドガー・ポーツネル(明日海 りお)

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明日海りおさんが、エドガーを演じられると初めて聞いた時、

「異論、なし!!」

と叫んだのは私だけでしょうか?

究極に美しく、神秘的で、知的で、不気味で、存在そのものが哲学的なエドガー・ポーツネル。明日海りおさんの存在があったからこそ、ポーの一族の舞台化が可能になったと私は思ってます!!

そしてビジュアルが公開されたとき、「はうっ!!」と息を飲みました。

予想はしてましたけど、その斜め上を攻めてきていらっしゃる!!

「…本気だな、宝塚歌劇団!!」(ブルブル)

 

アラン・トワイライト(柚香 光)

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いや〜、わたし、柚香さんのアランを見て、度肝を抜かれました…

私の中のアラン像と、ものすごくマッチしてしまって…

その瞳の奥の表情に…

「あ、アランじゃん。」って思っちゃいました。

アランは、わがままで、かまってちゃんで、明るく振舞ってたかと思うと、次の瞬間には一人で座り込んでるような子。悩みや悲しみを抱えてるけど、それをまっすぐ表現することができなくて、八つ当たりしてみたり、ひきこもってみたりするかわいい子です。

こんな日本語じゃアランのこと、表現しきれないと思うんですけど、そんな、こじらせちゃってるアランの表情を、柚香さんがバッチリ表現されていて、ああ〜、エドガーだけじゃなくこっちもすごい〜っと頭を抱えたモモオであります!! 

ポーの一族の時系列を確認してみましょう

さて、ここからネタバレです!!

ネタバレなしで、ご観劇、もしくはポーの一族原作の初見をされたい方は、ここまでにしておいてくださいませ!!

・ 

ネタバレOKでしたら、これ以降をどうぞ。

 

永遠に年を取らず、永遠の時を生きるバンパネラであるエドガー。

(バンパネラとはヨーロッパの吸血鬼の伝説をもとに萩尾先生が創った存在です)

生まれた時からバンパネラだったわけではなく、14歳のときに、自分の意思に反してバンパネラの一族に加えらえてしまいます。

永遠の時を生きるエドガーですので、舞台の上でも100年以上の時を生きます。

で、物語の中で経つ年月が長いために、時間の感覚が訳がわからなくなりがちです。

そこで、今回の舞台に関係すると思われる部分の年表を簡単に確認してみました。

 

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1740年 

エドガー、生まれる。

 

1744年(エドガー4歳)

妹のメリーベルが生まれる。

同じ年に、エドガーとメリーベルが、乳母の手により森に捨てられてしまう。

ポーの村の老ハンナに拾われ、以後ポーの村で育てられる。

 

1751年(エドガー11歳)

妹のメリーベルをバンパネラから守るため、ロンドンに養子に出す

 

1754年

14歳のとき、意思に反してバンパネラの一族に加わえられる。

 

1757年

なんだかんだあって、妹のメリーベルもバンパネラの一族に加わる。

 

〜そこからなんだかもういろいろあって(おい)、100年以上の時を過ごす…〜

 

1865 年

アラン・トワイライトが貿易商会の一人息子として生まれる。

 

1879年(エドガーはこの時点で139年生きている)

アラン・トワイライトに出会い、彼もまた一族に加わる。

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とっても簡単にまとめると、こんな時系列になっています。

メリーベルが仲間になってから、アランに出会うまでの間に、100年の時が過ぎていることが、わからなくなりがちな私です!!!笑

エドガーは、生まれて139年目に、アランに出会います。

年表をまとめてて、そういえば、そうだったんだなぁ…って改めて認識いたしました。 

ポーの一族のメインとなる舞台はイギリス

時系列の他に、もう一つ認識していると面白いかなと思うことが、物語の舞台です。

ポーの一族は基本的にイギリスを舞台にしています。

エドガーとメリーベルが生まれたのもイギリスと思われます。

また、二人が拾われたポーの村への入口は、イギリスのラトランド州にあるということが物語の中では推測されています。(正確にはどこにあるのか不明です)

*ラトランド州はイングランドにあるとても小さな州です。

 

さらに、メリーベルが養子に出るのはロンドンで、その100年以上あとに出会うアラン・トワイライトは、イギリスの港町・ドーバーに住んでいると思われます(原作では、イギリスのとある港町とありますが、萩尾先生の構想メモによるとドーバーとなっています)。

 

そんなふうにイギリスの様々な街が舞台となっているのは、萩尾先生が少女時代にイギリスに留学されていたこともあり、イギリス文化への造詣がとても深い方であるがゆえ。ロンドン、ドーバーだけでなく、様々なイギリスの街が舞台となります。

作品全体を見渡すと、イギリスだけでなく、ドイツなどヨーロッパの街も登場します。萩尾先生のヨーロッパ文化への愛を作品から感じることが私は大好きです!!

今回の舞台ではそういった点がどのくらい反映されているかわかりませんが、そんな視点も持って観劇されると楽しめるかもしれません。

最後に、名前の由来について

ご存知の方が多いかと思われますが、エドガーとアラン、そしてポーの一族の名前は、ミステリー作家「エドガー・アラン・ポー」を由来としています。萩尾先生ご自身が、「語呂合わせのようなもの」で名前をつけたと認めてらっしゃいます。

エドガー・アラン・ポーは、恐怖小説や推理小説を書いていた作家であり、「ポーの一族」の世界観とも合い、インスピレーションのもととなったのかもしれませんね。

 

また、アラン・トワイライトの名前については、構想メモの段階では「アラン・トワイニング」だったものが、トワイライトに変更され名付けられたようです。

トワイニングとは、みなさんご存知、イギリスの紅茶メーカーの名前!

萩尾先生のそんなおちゃめなところも大好物のモモオであります。

 

さて、2000字も超えてまいりましたので、今日はこのへんにしておきます!!

ポーの一族については、書きたいことがありすぎるので、困りますね!!

 

今年は、朝夏まなとさんの退団があり、本当に心がジェットコースターに乗ってるみたいな一年でありましたが、来年をポーの一族で迎えることができるのを、本当に幸せなことだと思っております。

 

今年一年、モモオの毎日タカラヅカにおつきあいくださいました、すべての方々に、感謝いたします。どうもありがとうございました!!! 

 

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