ミュージカル「マイ・フェア・レディ」のことが知りたい!②
みなさんこんにちは、モモオです。
前回に引き続き、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」とはどんな作品なのか、観劇の前に知りたいと思います!
前回の記事はこちら!
日本における本格的なミュージカルの始まりと言われる所以などをまとめてみましたよ。よろしかったらどうぞ!
マイ・フェア・レディはシンデレラストーリー?
今回は、マイ・フェア・レディとはそもそもどういう作品なのか…?という根本的な疑問を考えてみたいと思います。
私はただ単に、シンデレラストーリーなんだよね?なんて思っていたのです…ところがどっこい…そうは問屋が卸さない!!(これ江戸弁?)
え…?「階級社会と言語?」
どこかの大学の講義の名前??
って思うような深刻さが伝わって来るテーマではありませんかっ?汗
かわいい町娘の女の子が、お金持ちのヒギンズ教授の手によってレディになる、素敵なお話…というだけでは済まない予感が漂ってまいりましたねぇ…。
難しい話になるんじゃないの?という覚悟とともに、
それではいよいよ、この作品のテーマとなった、当時のイギリス社会とはどのようなものだったのか、見てみましょう!
上流階級が話す英語=容認英語
いや〜、面白いですね、イギリスの英語の歴史って。
ふ〜む、上流階級が話す英語が「容認英語」というとはわたくしモモオ、初めて知りました。
まあ、日本で言うところの「標準語」がそれに当たるのかもしれませんが、「容認英語」は「階級」と直接的に結びついちゃってますから、そこのへんがだいぶ違うんだろうなぁと。当時の排他的な感じも、なんだかすごそう!!
そして、容認英語の発音は、いわゆる「クイーンズ・イングリッシュ」と同じ発音だそうです。ロイヤルファミリーの皆さんが話す英語ということで有名な「クイーンズ・イングリッシュ」ですが、あの独特のちょっとカクカクした(?)発音が、「容認英語」なのですね。
俳優さんでは、エマ・ワトソンさんが「容認英語」を話すことで有名なようです。ハリーポッターを見ても、他の俳優さんと発音が違うのがなんとなくわかりますよね。クラシックかつ優雅な感じがして、エマ・ワトソンさんに合ってるな、なんていつも思っているモモオです。
労働者階級が話す英語=コックニー
さて、それに対して、ロンドンのイーストエンドあたりに住む、労働者階級の皆さんが使っていた言葉は、「コックニー」という方言です。発音だけでなく、言い回しなども、「容認英語」とはことごとく違います。
日本版マイ・フェア・レディでは、この「コックニー」を、いわゆる「江戸弁」におきかえて脚本が作られているんですね。果たしてどんな台詞回しなのか、今から楽しみです!!(楽しみにとっておくため、そのあたりは詳しく調べません!!)さすがに「てやんでい」とかは言いませんよね?笑
余談:オーストラリア人の「トゥダイ」
コックニーの「トゥダイ」の発音を知った時、「え?オーストラリア?」と思った方は少なくないはず、と思い、余談を書かせていただきました。
当時オーストラリアは、イギリスによって「刑務所」のように使われており、犯罪者をオーストラリアに送り込んでいたんですね〜。なかなかすごい発想のイギリスだなぁとびっくりです…。イギリスからオーストラリアまでかなりの距離があるんだけど…犯罪者を大量に船に乗せて運んだのかな…。
オーストラリア英語がなんとなく親しみやすく、おおらかな感じがするのは、コックニーの発音の影響があるのかもしれませんね〜。
まとめ:バーナード・ショーさんの想いが世界に広がった作品、マイ・フェア・レディ
まとめです。
どうして「マイ・フェア・レディ」という作品が、その当時、世界中で大ヒットしたんだろう?ただのシンデレラストーリーなのに?
って思っていました。
ところが調べるほどに、今では想像もつかないようなすさまじい階級社会・差別社会が見えてきて…
それに対してバーナード・ショーさんが「おいおいおい」って思っていたことがわかってきて…
さらにはその気持ちが、これまた今よりもよっぽどすごい不平等があった、アメリカ、ヨーロッパ、さらには日本へと、その思いへの共感が広がっていったのかな…
って思うと、この作品、やっぱすごいんやな!!と今さらながらに学んだモモオです!!長きにわたって日本でも公演され続けてきて、観客の皆さんでそういう思いをシェアしてこれたのかなって思うとね!!
ま、単純に、ラブストーリーやコメディとしての要素も素晴らしかったんだとは思いますけれども!!
ものすごい長くなってきたので、今日はこのあたりで…
しかしながら、調べていくと、言語と社会の変化っていうのは密接に結びついているんだなぁ!って思うことがいろいろでてきて、面白かったので、③で、蛇足ですが書いてみようかなーなんて思っています!!
モモオでした〜